■まちるむとは？

「まちるむ」は「まち・フィルム」の略で、市民自らがカメラを持って自分の住む土地を舞台とした短編映画（ショートフィルム）を制作する事を目的としたイベントである。普段の生活では見慣れていた風景も、ファインダーを通して見る事で違った一面が現れる。地方都市の過疎化や衰退といった課題に対して「今ある魅力を見直す」という方法で新たな価値の創造を提案する。

■まちるむの内容

コンテ（映画の進行を示した図）を用意してきてもらうところから始め、１日目にロケ（撮影）を行う。必要な映像素材が揃ったところで編集に移り、当日中に編集を行う。翌日、上映会を開催する。このイベントはグループワークで進行し、茨城県筑西市で行う予定の例でいくと、５チーム各５人ずつ、２５人の市民が参加し、そこに各１人ずつ専門のアドバイザーが付く。アドバイザーは映像制作経験を持ち、一日という限られた時間の中で完成できるよう、構成から撮影補助、そして編集を行う。当企画は市民参加型の都市再生イベントを低予算で開催できる事から、全国各地の同じような境遇にある地方都市においての活動も期待される。そのような展開の際には、発祥の地、下館において全国まちるむコンペティション等を開催し、かつてない「市民による地域再発ショートフィルム映画祭」を下館にて開催する計画が進行中である。各地方都市において、独自の価値観で風景を切り取った個性豊かな映像が創造される事を期待する。